
近年日本では少子高齢化の速度が急激に早くなっており、2020年には人口の半分が50歳を超えるともいわれています。
つまりあと25年もすれば人口の半分は65歳以上となる超高齢化社会に突入するということですね。
そんな中、介護問題や社会保険、年金の問題など色々とありますが、なによりも健康な身体であり続けることは誰もが通る問題です。
寝たきり、足腰の筋力低下は今現在でさえも問題となっていますが、この先更にそういった方が増えていくことは間違いないです。
そこで、今回は健康をテーマにして考えた時に筋トレをすることが高齢者の皆さんのどんな症状を予防するのか?のみに焦点を当てて考えてみたいと思います。
筋トレはハードな運動だから自分には無理。と最初から諦めるのではなく、まず筋トレの効果予防について理解を深めることが実践に結びつくのではないかと思います!
目次
筋トレをするとこんなにも予防できる
筋力低下の予防
筋トレをすると筋力低下を防ぐことができます。
これは誰もが知っている内容だとは思いますが、筋肉は使わないと劣化していく一方です。特に高齢者の方で怖いのが、筋力不足による転倒です。
転倒の原因は姿勢の乱れによって起こる歩行障害です。歩幅が狭く、長い距離を歩けなくなる。このような現象は日頃の筋トレによって防ぐことができるのです。
姿勢が崩れることを予防する![高齢者が筋トレするとどんな意味がある?予防あれこれ! 2018 07 07 23h02 31 300x192 - 高齢者が筋トレするとどんな意味がある?予防あれこれ!]()
多くの人は加齢とともに筋肉量が減り、身体機能そのものが低下してきます。筋肉が落ちることでこれまで支えていたものがなくなり、姿勢が崩れます。
高齢者の方に多いのは猫背姿勢ですね。猫背は背中が丸まり、お腹も垂れ、顔も下を向きます。一度猫背になると改善するのに時間がかかります。
なぜなら猫背も急になったわけではなく、時間とともに徐々に姿勢が崩れていったものですから回復するにも時間と労力が必要です!その労力こそが筋トレなのです。
もちろんあらかじめ筋トレ習慣のある人であれば姿勢は整った状態をキープできるので問題はありません。何か起こる前に実践が大切ですよ!
うつ病予防![高齢者が筋トレするとどんな意味がある?予防あれこれ! 2018 07 07 23h03 07 300x199 - 高齢者が筋トレするとどんな意味がある?予防あれこれ!]()
筋トレをするとうつ病予防にもなります。
筋トレをすることで脳内からセロトニンという物質が放出されます。このセロトニンは抗うつ薬に使用されるものでうつ病患者に投与します。
このセロトニンは精神的に前向きさせたり、ポジティブな考え方を生み出します。また筋トレによってアドレナリンが分泌されることから交感神経優位となり身体が目覚め、活発に身体が動くようになります。
セロトニンは太陽光を浴びることでも分泌されますからこの際思い切って公園で筋トレしてみてはいかがでしょうか?
高血圧を予防![高齢者が筋トレするとどんな意味がある?予防あれこれ! 2018 07 07 23h03 39 300x190 - 高齢者が筋トレするとどんな意味がある?予防あれこれ!]()
筋トレをすることで血液循環が良好になります。血圧は血管にかかる抵抗によって高くなったり、低くなったりしますが、筋トレをすると身体は大量の血液を流し、エネルギーを生み出します。
筋肉は熱を放出し、体内の循環を良好にする働きがあることから末梢血管抵抗が低下し血圧も低下します。
サルコペニア予防
サルコペニアは加齢や疾患により筋肉量が減少することで握力や下肢筋、体幹筋群の筋力低下が起こることを意味します。または、歩くスピードが遅くなる、杖や手すりが必要になるなど、身体機能の低下が起こることを指します。
これらの症状を予防する働きがあるのです。
最近筋肉の低下をなんとなく感じている人はぜひ予防に努めましょう!
ロコモティブシンドローム予防
運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態を「ロコモティブシンドローム(略称:ロコモ、和名:運動器症候群)」といいます。
進行すると介護が必要になるリスクが高くなります!寝たきりや徘徊、認知症にもなる可能性があります。
ロコモは筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板といった運動器のいずれか、あるいは複数に障害が起こり、「立つ」「歩く」といった機能が低下している状態をいい、進行していくと日常生活に支障をきたすことがあります。
筋トレはロコモの予防にもつながるということですね!
肩こり、腰痛予防
筋トレで肩こり、腰痛を改善することができるの?と疑問に思う方もいらっしゃいますが、実は痛みの原因は筋肉量の減少による姿勢の乱れや、神経の圧迫などがあります。
人の筋肉は通常正しい筋肉量でありながら正しい位置に付着しています。しかしこのバランスが崩れてしまうと肩こり、腰痛、または膝の痛み関節痛にまで影響してくることがあります。
筋肉はある程度の柔軟性と筋力を保持している必要あるのですね。筋肉そのものが減ってもいけませんし、筋肉が硬くなってもいけません。
睡眠障害を予防
筋トレをすることで自律神経が整い睡眠の質も向上します。
睡眠には適度な疲れが必要です。人の身体は脳の疲れと、筋肉の疲れに分かれますが筋トレは後者の疲れでありながら脳は回復します。
脳は前述でもありましたがセロトニンが分泌されることで復活し、機能が円滑に働くことで自律神経を整えてれるのです。この自律神経が乱れると寝つきが悪い、不眠症に陥ることがあるので不眠の方もそうでない方も筋トレを始めて毎日快適な夜を過ごしましょう!